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トルコなら夢の海外移住が簡単に叶うって本当!?~知らないと損、その理由とは

海外移住には滞在許可が必要

まず、トルコに限らず海外に移住するためには、移住を希望する国から滞在許可を取得する必要が有ります。海外旅行を経験している方であればビザのことはよく耳にされると思いますが、滞在許可とビザ(査証)は別物です。海外移住希望者にとってその滞在許可の取得が大変大きな壁で、なかなか移住を果たせずに夢のままで終わってしまう方も多いようです。

トルコの場合は、日本とトルコの間には査証免除の取決めがあり、観光などの目的で3カ月以内の短期滞在であればビザ(査証)は不要ですが、90日を超えてトルコに引き続き滞在をするには、滞在許可(トルコでは「イカメット」という)を申請して取得する必要があります。

トルコには簡単に滞在許可を取得する方法がある

なんとトルコでは、外国人が不動産を購入さえすれば、移住に必要な滞在許可を簡単に取得することができるんです多分日本にいるほとんどの人がこのことは知らないのではないでしょうか?

筆者もそのことは全く知らず、いつか将来海外でのんびり暮らしたいという夢が長年ありましたが、トルコを移住先として考えたことは一度も有りませんでした。それどころか、トルコがとても遅れた発展途上の国で、民族衣装的なものを着ている人も多いとイメージしていたくらいです。トルコについては本当に恥ずかしいぐらいに全く知識が有りませんでした。

2019年の4月にそれまで訪れたことが無かったトルコのイスタンブールを初めて旅し、ヨーロッパとアジアが融合した独特の美しい景観と、人々の優しさにとても感動をしました。もっとトルコを知りたいと、約7か月後の同年の11月にトルコのアンタルヤを旅行し、トルコがさらに大好きになり、なんとか、トルコに将来移住できる術はないかと、考えるようになりました。日本語でのトルコに関する情報がネット上で、あまりにも少なく、移住ということになると、更に情報は少なく、情報収集にとても苦労をしました。英語で検索をしたり、直接現地の不動産業者へ問い合わせをしたり、領事館へ問い合わせをしたりして、なんとか情報をかき集め、不動産を取得さえすれば移住のための滞在許可(イカメット)を取得できるという、日本人があまり知らない「トルコ移住の魅力と容易さ」に気付いたのです。

アンタルヤのシデ湾の眺め
アンタルヤのシデ湾の眺め

そして、その不動産を取得さえすれば移住の夢が叶うことを知った筆者は、その法律が無くなってしまう前になんとか移住を成し遂げねばと、いてもたってもいられなくなり、アンタルヤ旅行から約4か月後(最初のトルコ渡航であったイスタンブール旅行から約11ヶ月後)の2020年3月に再度トルコへ渡り、初めて訪れたイズミルで不動産を即購入しました。また、同年2020年10月には、コロナパンデミック中であるにも関わらず、意を決してトルコに、しかも大阪のとある公園で瀕死の状態で保護してから1年半ほどしか経っていない猫の「ちゃちゃまる」を連れて行くという難しい手続きをもクリアして、移住を無事に果たしました。この記事では、その筆者の実際の体験を元に、トルコ移住に必要な知識と手続きの流れを紹介しています。ペット同伴での海外渡航に必要な条件や手続きなどについては、また別の記事で書かせていただきます。

私の経験談を書いたこの記事が、トルコへの移住を考えている人たちの手助けになれば嬉しいですし、また、多くの人がトルコへの移住を考えるきっかけになれば良いなとも思っています。このブログさえ読めば、だいたいのことを把握して頂くことができるように、できるだけ詳しく書かせて頂きました。

不動産を購入して在留資格(イカメット)を取得する条件

外国の不動産を購入する際には、まず、その国で外国人が土地や建物の所有権をそもそも取得することが許されているのか、許されていたとしても、特殊な条件が課されていないかどうかを、十分に知っておく必要が有ります。一部の国では、外国人が不動産の所有権を所有することができなかったり、仮にできたとしても、その国の国民とは違う条件が付されていて、多額の費用を払わないといけなかったりするようで、注意が必要です。中には、その事実を告げずに売却しようとする悪徳業者や、悪気無く、外国人用の法律を知らずに、外国の友達に売却の声掛けをする人もいます。なので、購入を考える前には、慌てずに、その国で外国人が所有権を問題なく取得できるかどうかを、まずきちんと調べ、友達同士の個人間取引などでは決してなく、信頼できる業者を探して購入する必要があります。

具体的な条件や内容は以下の通りです。

まず、トルコでは2012年の法改正以来、外国人がトルコ国内で土地や建物の不動産所有権を取得できるようになっています。30ヘクタールを超えない範囲や、軍用不動産ではないことなどの例外条件は有りますが、ほとんどの場合、そういう例外にあたることは無いと思います。

外国人が不動産を取得すると、トルコでの短期居住許可 「Kısa Dönem Ikamet Izin(TR)/ Short-Term Residence Permit(EN) 」が、申請さえすればほぼ無条件で1年(最大2年)付与されます。毎年更新手続きは必要ですが、不動産取得者は更新できることを前提とされていますので、違反行為さえしなければ、翌年に許可が下りないのではないのかなど、ヤキモキすることもありません。5年間住み続けると市民権の取得も可能です(5年間で180日以内であれば国を離れ外国へ渡航可)。6種類あるトルコの居住許可の中で最も居住許可の取得が容易な方法かと思われます。

私が購入した時には、この不動産購入による「短期居住許可 Short-Term Residence Permit」を 取得するために不動産価格がいくら以上でないといけないという下限は有りませんでしたが、2022年5月5日から、トルコの30の大都市圏では75,000USドル以上、その他の51の小さな都市では50,000ドル以上の物件を購入しないと不動産購入者専用の居住許可が受けられなくなりました。でも、50,000 USドルや、75,000USドルという金額は、日本人にとっては難しい条件ではないはずです。12月現在円安が進行中の悪い為替状況でも円に換算すると約700万円~約1,050万円です(1ドル=140で換算)し、大都市ならそれより物件価格が高くて普通ですので、下限条件は追加されましたが、あまり気にする必要は無さそうです。

75,000ドル以上の物件購入が必要な30の大都市は以下の通りです。
Adana, Ankara, Antalya, Aydın, Balıkesir, Bursa, Denizli, Diyarbakır, Erzurum, Eskişehir, Gaziantep, Hatay, İstanbul, İzmir, Kahramanmaraş, Kayseri, Kocaeli, Konya, Malatya, Manisa, Mardin, Mersin, Muğla, Ordu, Sakarya, Samsun, Şanlıurfa, Tekirdağ, Trabzon, Van

そして、下限を気にすることなく、逆に40万USドル以上の価格相当の不動産を買える外国人は、先に説明した1年更新の短期居住許可Short-Term Residence Permitではなく、いきなり所有権者の家族も含めて市民権の取得ができるという、夢の様なプログラムがあります。2018年にこのプログラムが始まった時には、その金額は25万USドル以上でしたが、2022年4月からその下限が引き上げられ、40万USドルになりました。それでも、40万USドルというと、日本円で5,600万円くらい(1ドル=140円の場合)ですので、日本の都心で普通のファミリーマンションを購入するよりも安い価格です。そして、この場合はトルコへ訪れて手続きしなくても、現地の弁護士を通して、代理で購入から市民権取得までの全ての手続きを完結することも可能だそうです。

注)トルコの通貨はリラですが、リラ相場の変動が激しいためか、米ドルで条件が書かれています。でも、実際に支払う時にはその日の相場で換算したリラで支払うかたちとなります。

条件は更に厳しくなる可能性大

不動産を購入により短期居住許可 「Kısa Dönem Ikamet Izin/ Short-Term Residence Permit 」を申請するタイプのものに、購入下限が50,000~75,000ドル以上と変更されたり、一発市民権取得の条件が25万USドルから40万USドルに引き上げられた背景ですが、トルコの国会で、野党から「急激な不動産価格の上昇で、国民が住むための家が高くなって購入するのが難しくなってきている。急激な価格上昇の原因は、与党の政策により作られた法律のせいだ!外国人が25万USドルという低い金額で市民権を簡単に得させ、言い換えれば、トルコのパスポートをお金で取得させている。そして、当の外国人たちは、居住さえせずに、高値で売却をするということを繰り返し、そのせいで国内の不動産価格が急激なスピードで高騰を続けている!」などと、批判が出始めたからです。今後更になんらかの追加の規制が掛かったりする可能性も十分考えられますので、トルコ移住を考えられている方は、早い目に動かれた方が良いと思います。

トルコの不動産相場

朝焼けに染まるマルマラ海の眺め
朝焼けに染まるマルマラ海の眺め

不動産価格は日本と同じで、購入する不動産の場所と細かな立地条件によって、全然違います。都心部にいくほど高くなりますので、イスタンブールや、アンカラ、イズミルの3大都市は高いです。高いと言っても、日本で数億円くらいする物件でも数千万円です。また、為替相場によっても購入価格が大きく変わって来ます。この記事を書いている2022年12月現在の為替はトルコリラが史上最安値ですので、数千万円(2,000~5,000万円)で、日本でいうところの豪邸を手に入れ、住むことができるということです!もちろん、もっと安い物件も、遥かに高い物件も有ります。どの価格帯にしても、不動産価格はかなりのスピードで上昇をしています。筆者が購入して住んでいる物件もわずか2年で2.5倍くらいの価格に上昇をしています。不動産だけでなく、全ての物が2021年夏ごろから急激に上昇をし始め、2~3倍の価格になっています。私が購入をした2020年3月の時点では為替は1リラ=17円くらいで、今現在(1リラ=約7.5円)の為替相場からすると2倍以上のリラ高時でしたが、不動産価格が2. 5倍になっているので、もし今売却しても利益が出る状況です。それに、トルコでは建物の経過年数により物件価格が値下がりすることは無いらしく、所有していればどんどん値上がりしていくのが当たり前の現状です。トルコへの移住を考えられているならば、できるだけ早く決断をして、今トルコリラが歴史的な安値にあるうちに購入をされると、更に予算を低く抑えることができるので、為替の動向を十分に考慮して動かれることをお勧めします。

補足

また、不動産を購入せずに、住む家を賃貸契約して居住許可を取得することもできますが、この場合は翌年以降の更新で必ず許可が下りるというものではありませんので、毎年ヤキモキしないといけないですし、5年後に市民権を取得することもできません。ただ、この場合でも8年後には長期滞在許可の申請が可能で、取得後はその後の更新手続きは不要で、無期限で居住が許されます。ただ、市民権とは別であくまでも外国人居住者ですので、選挙権が無い、公的機関で公務員として働けない、兵役の義務がないなどの違いは有ります。教育や医療サービスを受ける権利には違いは一切無いようです。兵役に関しては、市民権を取得すると、義務を果たさないといけないはずですので、該当する年齢の男性が家族にいて、もし、それを避けたい場合は、不動産購入者で5年以上居住した方でも市民権を取得せずに、長期滞在許可の方を選ぶ方が良いかもしれません。

まとめ

最後まで読んでいただいた方の中には「え?不動産を買えば良いのはわかったけれど、その他の細かな条件は?」と感じられている人もいらっしゃるかもしれません。実際に不動産を購入して居住許可申請をする際には提出すべき書類などが有りますが、入手が難しい書類などは有りません。それを提出するだけで、他に難しい特別な条件や、申請しても許可されるかどうかわからないなどということもありません。本当に、前述したとおり、下限以上の価格で、かつ一定の耐震基準をクリアしている物件を購入して登記し、必要酒類を揃えて居住許可申請さえすれば、一緒に移住したい家族も居住許可がもらえます。いたってシンプルな条件と手続きになっています
トルコの物件がどんな感じの建物なのか、相場はどれくらいなのかなどを知るには、現地の不動産会のウェブサイトを見てください。私が実際に物件を購入する際にお世話になった不動産会社「Property Turkey」のウェブサイトなら、スマホ用のアプリもあって、いろいろ見て楽しめますし、英語ですがスタッフのブログや新着ニュースで、トルコ移住に必要な知識や最新の情報も取得することができます。多分見られた方は、トルコの新築不動産物件の建物や内装の豪華さに驚かれるかと思います!

筆者が実際にトルコで不動産を購入した際の体験談と情報を「トルコで不動産(豪邸) を買って移住しませんか⁈【体験談】」の記事に書いていますので、」こちらも是非お読みください。次回の記事では「不動産契約手続き~支払い~登記手続き」までの実際の流れを体験談に基づいて詳しく紹介する予定です。また、トルコについての基本的な情報をお知りになりたい方は「【保存版】トルコ旅行・移住のために必見!~本当に役立つ基本情報~」をご覧ください。
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